試走時と違って信号ストップがないし、アドレナリン効果でペースも違うのだろうか、レースでは右左折するポイントがすぐにやってくる。こういう時に一回でも試走しておくと慌てない。
今宮神社の鳥居をくぐり、気が付けば御薗橋が迫ってきていた。御薗橋交差点を鋭角に左折すると、鴨川をはさんだ対岸には先行するランナーが見える。西賀茂橋で左岸に渡り、北山大橋まで南下する。ここはペースを上げやすい区間だ。しかし「狐坂」が気になり、躊躇してしまいペースを上げ損ねてしまった。終わってから考えれば、西賀茂橋から北山大橋、狐坂手前くらいまではペースを上げておくべきだったのだ。
植物園の北に差し掛かると、先頭ランナーが見えてきた。さすがに早い!一方こちらは迫る「狐坂」に備えてマイペース。
ついにやってきた、コース最大の難関「狐坂」。平地と同じようなペースでは走れなかったが、極端にペースが落ちないように、周囲の流れに合わせるくらいの気持ちで走っていると、あっけなく通過してしまった。もちろん、楽勝で通過という訳ではなかったが、慎重になりすぎていたようだった。
終盤の百万遍からの上り以外は、勾配を気にする区間はなくなり、ようやくペースを上げ始めたが、北山通りや下鴨中通でのコース幅が狭く難儀した。更に河川敷では、走路の安全確保のためにフェンスが設置されていたことで、コース幅が更に狭くなっていたのが想定外だった。前を走っているランナーより、やや早いペースで走りたかったのだが、抜き去るくらいの速度差がないと、コース中で自分の走るスペースが確保できない状況だった。ペースを上げたり下げたりするのは避けたい、しかし前には行きたい、自宅からも近く、朝ランでも走っている箇所で、コース中最もよく知っている区間なのに、悶々としながら河川敷を走る羽目になるとは。–その3に続く
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