心配していた天気は、好天に恵まれてよかったのだが、予想だにしていなかった、まさかのランナーストップに、あわよくば記録更新あるかも、という期待は打ちのめされてしまった。
序盤はペースを上げようにも、密集状態が続いていて、嵐山高架橋を越えるまでは必然的に抑え目なペースとなっていたが、これは逆に思惑通りだったので、10kmまでは我慢と考えていた。10kmを50分ほどで通過し、福王寺の交差点を過ぎたら少しペースを上げてみようと思っていたところに目の前が真っ暗になりそうな出来事が発生した。「緊急車両が通過するから左端に寄って止まって」とのことで、3分だったか5分だったか、その場で足止めをくらってしまった。結局、救急車の音は聞こえず、緊急車両の姿も見えなかったが、ランナーストップは解除された。何が起こっていたのだろう。
福王寺の交差点は、周山街道方面から市内中心部に入る要の交差点であり、代替ルートの山越交差点もコースで閉鎖されているため、ランナーストップをしなければどうしようもなかったのだろうが、この足止めは大変残念だった。
鬼門?となった福王寺交差点を過ぎ、仁和寺に差し掛かると、コース幅が異常に狭くなっていてここでもびっくり。ランナー二人が並んで通過するのが精一杯というような状態だった。歩行者の横断のための措置だろうと思ったが、ちょっとコース幅を狭め過ぎではないかと感じた。ランナーがバラけてくる後半区間ならともかく、10kmそこそこのポイントで、15,000人のランナー(主催者発表では、出場ランナーは14,000人余りで、完走率は95%)が通過することを考えれば、この狭さは配慮が足りなさ過ぎと思われても仕方ないだろう。前述のランナーストップは、緊急車両の通過ではなく、この狭い区間にランナーがなだれ込んで来るのを調整するための措置だったかも知れないと、思わず勘ぐってしまう。
いつまでも凹んでいても仕方ないので、気を取り直して、仁和寺近辺から木辻馬代までの区間は、学生時代に幾度と無くランニングをしていたので、懐かしさを感じながら走った。
西大路通りに出ると、道幅が広がり、ランナー同士の間隔も広がってきたので、ペースを上げられるような環境にはなったが、後半のことを考え、つい慎重になってしまった。しかし、これが誤算だった。足止め停滞分を、残りの全区間でわずかづつでも吸収しておかねばならなかった。 –その2へ続く
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